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研究紹介

敗血症性ショック

エンドトキシン血症は未だに確固たる治療法がなく、集中治療医学領域において最大の課題です。エンドトキシン血症から多臓器不全にいたると人工呼吸管理や血液浄化療法が必要となり、治療にともなう苦痛や精神的ストレスを軽減させるために適切な鎮静が必要になります。われわれはエンドトキシン血症モデルのラットを用い、麻酔薬や鎮静薬が生体の過剰なエンドトキシン反応を抑制し、循環動態や生存率を改善することを明らかにしてきました。分子レベルでのエンドトキシン血症の病態解明とともに治療における麻酔薬の可能性について研究を行っています。

出血性ショックと各種薬剤の影響

 手術室や救急の現場では、時として大量出血によるショック状態に陥ることがあります。現在、手術室で大量出血をきたす可能性があるような大きな手術を受ける方は、決して若くて健康な方ばかりではなく、高血圧や心臓病などの疾患を有しておられる方も多くみられます。このように持病をお持ちの方は、普段から血管を拡張させ血圧を低下させるための薬剤を内服しておられますが、普段から内服をしている降圧薬が出血性ショック後の全身状態にどのような影響を及ぼすのかはまだ明らかではありません。当講座では、ラットの出血性ショックモデルを用いて様々な薬剤が全身に及ぼす影響を検討しております。
 また、手術中に用いられる麻酔薬が出血性ショックに及ぼす影響も検討しています。